うどん派

そばよりうどん派 猫とか編み物とかの記録

入院2日目 手術当日

さぁついにこの日の朝を迎えてしまいました。
ほとんど眠れていません。
書き忘れてましたが、いつも血圧は上が100を切ってるくらい低血圧なんですが、朝昼晩の測定では120オーバー。よほど緊張してたんでしょうね。

なんだか気持ち悪いです。
まだ何も処置していないのに、です…。

8時半に慌ただしく外来へ診療へ行き、手術前の説明を一通り聞いて、また病室へ戻ってきてから朝一番で入浴することになりました。
手術当日、翌日は入浴できないからです。
手術は11時半の予定です。どうにかこの入浴で気持ち悪さが取れればなと思っていました。

でもとれんのだなー…
手術1時間前くらいに麻酔をかかりやすくするための点滴が入ります。
わかってはいましたが、看護師の方を手こずらせる腕…(肉々しいから!!
点滴の注射は針が太いから痛いよ~と看護学生の妹に脅されていたんですが、まー痛いこと痛いこと。
左腕は失敗。右腕もかなり長い時間探してなんとかOK。おそらく顔面蒼白だったと思います。
でもこの針が刺さってるおかげで、何度もある点滴交換も、針の先っちょを取り替えるだけですんだのです。

祖母がかなり早めにきていたんですが、早くて11時半、遅いと13時にずれこむからまだ帰ってていいよと帰し、吐き気と戦っていました。
母が来て、どうにも我慢できずついに戻してしまいます。
書き忘れてましたが昨夜0時以降絶食です。朝の8時以降はお水もNG。
液体くらいしか出ませんでしたが、慌ただしく麻酔科の先生が来て「手術中に戻すと危ないから、伸ばすこともできるよ…?」と。いえ、緊張ししてるだけです!と答えたので予定通り11時半にすることに。

ブラも外して手術着に着替え、足元は血栓予防のパツパツ靴下を履きます(爪の色を見るために穴が開いてるのに、私逆さまに履いてたっw)
下はズボンもパンツも履いたままです。


いざ11時半。点滴のガラガラを持って自分の足で手術室へ向かいます。
緊張MAX!!これ以上ないってくらい、足が震えています!怖いです!
一つ下の階に降りると、目の前は待合室でした。一緒にいた母はここで待つことになるみたいでした。
難しくない手術ですが、さすがに場所が場所なので母も心配そう。
割と放ったらかされて育ったので母の意外な面を見ました。
私は看護師さんと一緒に点滴のガラガラを押してさらに進みます。
靴箱があって、だだっ広い空間があります。左右に手術室が広がっているようです。
しばらく待っているとピンクの帽子をかぶったサバサバした女医さんが来て、いろいろ説明を始めました。
はい、じゃーこっちの部屋でーすみたいにさらに移動したら同じような帽子をかぶった人が3人いました。
一人は男性だったかも。外来で通ってた時にたまに見たイケメン医師のような気がします。これからこのイケメンに鼻の穴の中見られるんですね!^^

目の前には嘘みたいに細い台。私、横幅広いけど大丈夫なん?ちょっと想像していたより小さめサイズです。
じゃここに寝転がってー。で寝転がり、台あがりまーす。腕置く台おきますねー。ちょっと広くなりますよー。ちょっと固定しますねー。
心電図のモニターつけまーす(胸元ガバッ
天井には丸がいくつもくっついたTHE手術台って感じの照明。
怖いです。怖いです!!!

サバサバ女医さんが「本日執刀しますサバサバでーすよろしくおねがいしまーす」とだるそうに挨拶しました。あれ、担当の先生と違うの?と若干のはてな
患者の間違いをなくすために、手元のリストバンド?のバーコードをピッと読み取り、お名前はー?どこを手術しますかー?とかの質問をされました。
恐らく緊張が顔に出ていたんでしょうね、ピンクの帽子の小さい二人(看護師?)がまつげ長いですねー!エクステ?えーすごーい!と緊張をほぐそうとしてくれました。でもそんなのまともに返答する余裕ねえ(*^^*)

「じゃこれから麻酔していきますねー。ちょっと血管チクチクするかもしれませんが大丈夫ですよー」と、点滴用の針に何かを繋がれました。確かにチクチクします。ていうか痛いです。これはぶっ倒れた時の注射の感覚と似ています。もっとゆっくり流して…



ここから意識が途切れまして、急に覚醒します。
呼ばれる声で目が覚めるとかありませんでした。急にです。
麻酔の前から寝不足による頭痛があったんですが、目覚めた瞬間、またジクジクと痛み出しました。気持ち悪い。
あ、見覚えのある顔が左上にいます。担当の先生です。なんだちゃんといたんですね。皆さんふつーに雑談されてます。聞こえてますよ。
寒い。たまらなく寒いです。意識せず震えが来ているのを感じます。
ベッドに移そうとしてますね。私重いから、笑われたら嫌だな。男性頼みますよ。

母の顔が見えます。いつの間にか病室のベッドにいます。
「暑くないですかー?電気毛布どかしましょうかー?」全然熱くないし、寒いくらいだけど、あっ(どかされた
足元に母と担当の先生がいます。切り取った組織を見せながら母に説明しています。
終わりごろに、私にその組織をどうするか聞いてきましたが、そんなもんいらん!って意味で手を振ったら捨てられたようですww

意識はかなりはっきりしています。
時間を聞くと15時半。
きっちり予定通り4時間の手術でした。
喋れます。でものどが痛い。恐らく呼吸を助けるために気管にチューブを通していたせいでしょう。絶えず苦いものが喉に降りてきます。顔には酸素マスクがつけられています。
そしてものすごーーーーく喉が渇く!!!
もうカラッカラ!!!
母が話しかけてきますが、そんなことより水をくれというと、術後3時間は飲食禁止ですって。
むり。3時間も無理。
というと、うがいをさせてくれました。すこ~しだけ口の中がマシになりました。ペッすると、赤いものが混じる。うへえ。

いっそ、意識がすとんと落ちてくれたら楽だったろうに、動けないだけで意識ははっきりしていたので地獄でした。
痛みはないんですよ。でもとにかく喉が渇く!
母は術後3時間経たずに帰って行きました…。なんでや…

あ、そうそう。
戻った時から違和感を感じていたんだけど、尿管入れられてたらしくて、ついでに生理中であることもここで母にばらされ、布団ペローンってされて、介護用おむつをはかされました…。
尿管外す時も、痛くはないけど気持ち悪くて、おむつ見られるの恥ずかしくて恥ずかしくて。
これ。子供とか産むの無理だな…って思っていました…。

そしてこの日の夜は熱と口の渇きと吐き気との戦い。
やっと眠れそう…と意識が飛びかけると、口のかわきで目が覚め、目が覚めると吐き気が襲ってくるのでナースコール。
あまりにゲボゲボしてて隣のおばちゃんが代わりにナースコールしてくれました(翌朝お礼言っておきました
ひたすらそれの繰り返し。
朝が来るのがこんなに待ち遠しかったことはなかったです。

間違いなく、今までの人生で一番つらい夜でした。
乗り物酔いしやすい方とか、緊張に弱い、私みたいな性格の方は苦しい思いをするかもしれません。